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「札幌医科大学の実習への取り組み」

                 札幌医科大学地域医療総合医学講座 山本和利 先生


■特別推薦枠入学学生および地域医療への関心を持つ学生への対応
(特別推薦枠入学学生に対するカリキュラム上の区別はない)。
ただし、課外活動として、特別推薦枠入学学生を中心にした2週間に1度、地域医療総合医学講座のスタッフを中心にしてランチョンセミナーを開催している。
また、秋に地域医療の現場に赴いて、特別推薦枠入学学生を中心にした12日の地域医療体験実習を実施している。

■教育的配慮

1. 地域医療に関心を持つ学生に入学当初から一貫して、無理のない教育を提供する
2. 入学から卒後まで、一般教育、基礎、臨床の教員、および臨床教授等が組織立ってのケアを行う3. 地域医療合同セミナー1313学年対象)は必ず選択するよう指導
4. 毎月1回、地域医療総合医学講座・医療人育成センター共同でランチセミナー等を開催
5. そのほかにプライマリケア勉強会を実施
6. 夏期・春期休暇中に短期間の地域医療実習実施
7. 基礎配属は、希望の講座へ
8. 6学年選択必修実習で地域医療実習を取ること勧めている。

■一般学生
1学年>
・地域医療合同セミナー1:利尻島で地域医療実習(1学年夏)
・留寿都村、留萌市を中心とする医療施設で(1学年春)

2学年>
・留萌市を中心とする医療施設で(2学年夏)
・地域医療合同セミナー2:別海町地区踏査(2学年春)

3学年>
・地域医療合同セミナー3:根釧地区で地域密着型チーム医療実習(3学年夏)
・松前町立病院、留萌市を中心とする医療施設で(3学年春)

4学年>
open campusで地域医療合同セミナーのまとめを発表する(4学年夏)

5学年>
・クリニカルクラークシップ:必修地域医療実習

6学年>
・クリニカルクラークシップ:選択地域医療実習

 ■必修地域医療実習の主旨
・大学病院以外の一般の医療機関において、医師およびコメディカル・スタッフの業務を実際に見て、積極的に参加する
・実習中に経験したこと、感じたことなどをポートフォリオの作成を通じ振り返り、学びを深める
・それにより、一般診療医としての幅広い医療業務や役割、患者やその家族・地域を取り巻く様々な健康問題・社会問題への理解を深め、疾患の診断・治療についての知識・技術のみならず、地域医療を担う医師として求められる総合的な能力を習得

<実習方法・対象施設>
1クール2週間、ほとんど全て学外で行う
・札幌市内12施設、札幌市外22施設(道外含む)の計34施設の医療機関に御協力頂いている。
・札幌市内:1施設1週間 × 2施設
・札幌市外:1施設2週間
・実習最終日(金曜日):大学でまとめ&OSCE

<個別目標>
1.[専門職としての価値観・態度・行動・倫理]
(1)実習施設の医師をモデルに医療専門職としてのあるべき価値観を述べる
(2)地域医療を担う医師としての態度・行動・役割について述べる

2.[医学の科学的基礎]
(1)実習施設で遭遇したcommon diseaseEBMに基づいた適切なマネジメント方法を説明する

3.[コミュニケーションスキル]
(1)実習施設で出会う患者とその背景を含めた医療面接をする
(2)実習施設で働く他職種スタッフと良好なコミュニケーションをとる

4.[臨床技能]
(1)疾患だけでなくその患者全体を理解するための医療面接を行う
(2)身体診察を中心に、基本的手技を習得する

5.[住民健康とヘルスケアシステム]
(1)実習施設で出会う患者を取り巻く医療状況とその問題を述べる
(2)実習施設が視野に入れているコミュニティの健康問題の特徴について説明する

6.[情報のマネジメント]
(1)毎日の実習で生じた臨床上の疑問について教科書・文献・インターネットを使って問題を解決する
(2)ポートフォリオの作成を通じて実習での経験を振り返り、実習目標に照らしてその内容を整理しプレゼンテーションする

7.[批判的思考と研究]
(1)実習施設で経験した医療問題について自ら考え、その問題点と解決策を述べる


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